今流行のコンテンツマーケティングの具体的な手法を説明します!

前回の記事では、「コンテンツマーケティングが日本で流行した理由」についてご紹介しました。

では、実際にコンテンツマーケティングとはどのようなものなのか?具体的に紹介していきましょう。

バイラルコンテンツ

バイラルとは、英語で「ウィルス」のことを指し、特にSNSを通して「伝染する」「拡がる」コンテンツという意味をさします。爆発的に多くの人に自然拡散されるためには、まずは多くの人に共感される必要があります。

共感されるコンテンツのポイントは主に3つあると言われています。

1.感心・感動の要素をもつ

ユーザーが感動、感心するコンテンツは、広く拡散される確率が高まります。多くの人がほっこりするような「動物系ネタ・動画」は今も鉄板のコンテンツですよね。
ユーザーに「あるある!」「これ、面白い!」と感じさせることができれば、自然と拡散される上に、人の印象に残りやすくなります。たとえば、今年初めにネット上で流行したコンテンツにこのようなものがありました。

小学館NEO図鑑メーカー
https://neogenerator2020.com

これは、誰もが目にしたことのある「図鑑の表紙」をコンテンツにし、それを拡散、面白がってもらうことで、より楽しさを広げた例とも言えるでしょう。

2.世の中で話題のテーマを盛り込んでいる

また、トレンドになっているものを適度に取り入れることも、世の中で拡散されやすいコンテンツ作りの手法です。世の中で話題、流行となっているものを含めることで、ターゲット層以外の層にもリーチさせることが可能になります。
例えば、「はなまるうどん」がエイプリルフールに行った「まるごとダイオウイカ天」キャンペーン。このキャンペーンの少し前に、ダイオウイカがネット上で話題になっていたのをうまく使って拡散した例です。

3.権威性や知名度を上手く活用する

たとえ、何の変哲のないコンテンツでも、著名な人や権力者の威厳を借りることで、より口コミされるコンテンツに変えることができます。たとえば、少し前にCMで話題になった「ライザップ」。有名人のメタボリックな姿と痩せて格好良くなった姿の両方を比較して見せることで、面白さとインパクトをお茶の間に与え、一気に知名度を上げました。

クイズ

クイズ形式のコンテンツは、誰でも参加できるという点で共感を生みやすいコンテンツです。
クイズコンテンツのコツは、ユニークな着眼点です。誰も思いつかなかったようなヒネリや面白味を質問に落とし込むことで、参加者が面白がってくれ、より拡散されやすいコンテンツになるでしょう。

たとえば、これは東京女子大の女子大生が作成したクイズで、100の方言をピタリと当てると話題になりました。自分の地域に本当に当てはまるのか気になった人が大勢シェアをしたことで、多くの人に広がったコンテンツです。

出身地鑑定!! 方言チャート
https://ssl.japanknowledge.jp/hougen/

また、こちらは海外発のコンテンツですが、「IKEAの家具名とメタルバンドのバンド名が似ている」というところから、表示される名前がどちらかを当てるというゲームです。日本人にはいまいち伝わらないのが残念ですが、発想が面白いですよね?

IKEA or DEATH
http://ikeaordeath.com/

動画

動画は今や拡散されやすい、鉄板のコンテンツと言えるでしょう。昔と比べて、通信速度などの環境の向上、またスマートフォンの普及により、動画コンテンツが一気に身近なものとなりました。動画はテキストなどに比べても情報量や表現の幅が広いため、視聴者の心を動かしやすく、エンターテイメント性にも優れているのが特徴です。

たとえば、YouTube内の動画で「リサイクル店の店員が、売り物の壊れた楽器を使って上手に演奏する」といったコンテンツが人気となりました。発想がユニークかつ演奏のクオリティが高かったため、ある時から一気に視聴者数が増え、同時にお店の宣伝にも繋がるといった成果に繋がりました。

コミュニティ・フォーラム

コミュニティやフォーラムでその商品に対する意見や質問などを活発に意見交換していると、それを見た他のユーザーの参考になるコンテンツと変わり、共感、拡散されやすいコンテンツとなりえます。

以下にご紹介するサイトは、コミュニティ作りの中で企業のブランド価値を高めつつ、自社のPRの場にもなっている例と言えます。

JALの旅コミュニティ
https://discova.jal.com/

おうちの手作りコミュニティ
https://diyrepi.com/

レビュー(口コミ)

その商品を使っている先人たちの声は、運営側の声よりも圧倒的に説得力が高いです。
良い商品を提供できれば良いクチコミが集まり、そのクチコミを見て、更に商品が売れるという良い循環が生まれます。
もし悪いクチコミが届いてしまっても、その声を無視するのではなくしっかりと商品に反映し、良い商品に改善できれば、前述したような良い循環に加わることができるでしょう。

たとえば、オルビスは自社のサイト上であえてクチコミを活発に公開しています。
化粧品という特性上「使ってみないと分からない」「他の人(同年代・同肌タイプ)の使用感を知りたい」といったユーザーの要望が満たされ、購買に繋がるといった成果をもたらしています。

オルビス みんなの口コミ
https://www.orbis.co.jp/review/

ブログ、コラム

ブログなどを活用した記事コンテンツは、導入の障壁が低いため一番始めやすいです。
日本では今一番流行っているコンテンツと言えるでしょう。

バーコード講座(株式会社キーエンス)
https://www.keyence.co.jp/ss/products/autoid/codereader/

LIGブログ
https://liginc.co.jp/blog

インフォグラフィック

インフォグラフィックは多くの情報をデザインで整理し、見やすくしたものです。
見せ方次第で多くの注目を集めることが可能なコンテンツです。

EBOOK・ホワイトペーパー

調査データなどをまとめてダウンロードできるような形にしたのがホワイトペーパーです。
調査データや、商品の事例などをまとめたものなど、興味はあるもののまだまだ検討中という人に向けたコンテンツです。

導入事例

導入事例は、実際にその商品を使ってどんな効果があったのか?導入までに行ったことは何だったのか?など、これからその商品を購入しようとしている人の参考になるような事例を掲載するコンテンツです。

以上がコンテンツマーケティングの具体的な手法について解説しました。
あなたの会社や商品でも実施できそうなものはありましたか?
自社のブランディングに活用できそうなコンテンツがあれば、ぜひ挑戦してみたいですね。