知っていますか?コンテンツマーケティングが日本で流行した理由

最近、Webマーケティングの世界でよく聞かれるのが、「コンテンツマーケティング」という言葉です。
コンテンツマーケティングとは、ユーザーにとって価値のある有益なコンテンツでWebサイトへ呼び込み、問い合わせや商品購入などの行動へとつなげるマーケティング施策のことです。

要するに「ユーザーが見たい!見てよかった!と思えるコンテンツを公開し続けることで、ユーザーにファンになってもらい、そこから物を買ってもらう」という感じだと、より分かりやすいのではないでしょうか。

ここで、コンテンツマーケティングについてよりイメージが湧きやすいように、いくつかの例を紹介してみましょう。

国内コンテンツマーケティング事例

1. 北欧、暮らしの道具店(クラシコム)

ECサイトのコンテンツマーケティング事例でよく取り上げられるのが「北欧、暮らしの道具店」です。
2007年にスタートし、ECサイトによるコンテンツマーケティングの成功事例において、パイオニア的存在とも言えるでしょう。

サイトの特徴としては、単に物を販売するにとどまらず、コラムで素敵なライフスタイルを提案し、その延長上で物を扱うというスタイルです。
「北欧」ブームや「ていねいな暮らし」ブームと重なり、デザイン感度が高いユーザーや主婦層を中心にじわじわとファンを広げていきました。

読み物の人気ぶりは、サイト内検索でも「読み物」のみでフィルター検索できるところからも伺えます。
何も買う気がなくても、つい見に来てしまう…というのは、ECサイトにとってまさに理想的な姿ではないでしょうか。

2.土屋鞄製造所(土屋鞄製造所)

子供のランドセル選びで「土屋鞄製作所」の存在を知る方も多いのではないでしょうか。
土屋鞄製作所のメルマガや読み物では、職人1人1人の作業風景やその表情にスポットを当て、職人技術やていねいな仕事ぶりにフォーカスを当てているのが特徴です。
工業製品や安価な外国製品に日本製品が圧迫される中、そういった職人技への信頼感が、そのまま高品質で信頼のおけるブランドイメージにつながっています。

3.食物アレルギーネット(日本ハム)

日本ハムは、「食物アレルギーネット」という、食物アレルギーを知りたい人に向けての情報サイトを運営しています。
食品メーカーがこういったサイトを構築することのメリットは、「サイト内で自社製品を紹介できること」「食品メーカーとしてのブランドイメージの向上」「安心感や信頼感を感じてもらえること」などがあります。
日本ハムは他にも「全国のバーベキュー情報サイト BBQ GO!」を運営するなど、積極的にコンテンツマーケティングを展開しています。

コンテンツマーケティングが日本で流行った理由

コンテンツマーケティングという概念は、アメリカで発症したもので、実は古くからあるものです。
では、日本のWeb業界でコンテンツマーケティングが流行した理由はなぜでしょうか?
いくつかの理由をご紹介しましょう。

1.ユーザーが広告による売り込みにうんざりしつつあった

従来型の、広告主側からユーザーに一方的に発信される広告にユーザーがうんざりし始めたことがあります。また、検索技術が高まったことによって、ユーザー自身が自らGoogleなどで検索を行い、気になる情報を取りに行くようになりました。

気になった疑問を解決できる魅力的なコンテンツを用意することができれば、消費者の満足度は高まります。
こういったことで、企業側はユーザーとの接点を持つためにコンテンツを制作するようになりました。

2.Googleの評価がコンテンツの質重視へ変わったから

以前までは、検索結果で上位表示を狙うために、外部リンクを買うようなSEO(=被リンク対策)が行われていました。
しかし、Googleのアルゴリズムで、そのような不正な検索エンジン対策が通用しなくなってきました。そのため、地道に良質なコンテンツを作成し、アクセスを集めようとする流れになりました。

3. コンテンツは資産になる

ランディングページを作成してリスティング広告を配信しても、広告を配信する期間が終われば、そこで終了になってしまいます。

しかし、コンテンツは発信すればするほど、Web上に残り続け資産として貯まっていきます。
ユーザーに評価されるような質の良い記事は、Googleが自動的に上位に表示してくれるため、常に集客し続けるコンテンツとなります。

コンテンツマーケティングの流行とともに「オウンドメディア」という言葉もよく聞かれるようになりましたが、オウンド=自分自身の、という言葉から示されるとおり、最初に紹介した3つの例のように自分のメディアで情報を発信できれば、情報を他社メディアに頼らず発信できるようになります。
また、ファンの囲い込みや世界観の構築にもつながるので、「メディアを自分たちで作ろう」という流れは自然なこととも言えます。

4. コンテンツマーケティングは比較的コストが少なく始められる

広告と違って、コンテンツを作成し配信することは費用が掛かりません。
自分たちが持ち合わせているノウハウを、ユーザーの求めているニーズに応えるように分かりやすく書くだけなら、自らの人件費ぐらいで済みます。

ただ広告と違い、やればすぐに効果がでるものではありません。
また、効果が保証されたものでもありませんので、そこは前提として理解しておきましょう。

5. 良質なコンテンツはSNSで拡散されやすい

漫画や占い、動画など、多くの人が見て「楽しい」「やってみたい」「人に教えたい」と思うような良いコンテンツを作成することができれば、多くの人に知ってもらうことができます。
結果、たくさん広告費用をかけなくても、自然に拡散させることができます。

ただし、PRを隠して拡散させることは、ステマと呼ばれ、炎上のきっかけとなりますので、あらかじめ宣伝用コンテンツであることをきちんと明記した上で拡散させましょう。

以上、コンテンツマーケティングが日本でも流行している理由がお分かりいただけましたか?
次回は、具体的なコンテンツマーケティングの手法についてご紹介していきます。