
インターネットやスマートフォンが生活に欠かせない存在となった現在、いわゆる「詐欺メール」は、誰にでも届く身近な脅威となっています。一昔前は、あきらかに不自然な日本語や怪しい差出人など、ひと目で見分けられるものが多くありました。しかし最近では、大手通販サイトや宅配会社、金融機関、携帯電話会社、行政機関、内部関係者などを巧妙に装ったメールが増え、本物と見分けることがますます難しくなっています。
そんな身近な脅威でもある「詐欺メール」。騙されないために、5つのポイントを知っておきましょう。
目次
①まずは送信元のメールアドレスをチェック!
一見、メールの表示名がよく知っている企業であっても、実際のメールアドレスをよく見ると、全く関係のないドメインから送信されていることがあります。また、送信元のアドレスが一見正しいものに見えても安心はできません。送信元が偽装されている場合もあるため、メール送信元アドレスだけで安全と判断しないことが大切です。
また、件名に「業務連絡」や「関係者様へ」などと、あたかもあなたの上司や取引先であるように偽装するメールのパターンも最近では多く報告されています。
文面の最後に見慣れた署名があっても、全くの他人かもしれません。十分注意しましょう。
②メール内のリンクや添付ファイルを安易に開かない
メール本文内のリンクや添付ファイルがあるメールには、十分注意しましょう。「今すぐ確認」「24時間以内に手続きしてください」などと、緊急性を煽るような文面が書かれていても、すぐにクリックしてはいけません。パソコンではリンクにマウスカーソルを合わせることで、実際のリンク先を確認できる場合があります。リンク先のドメインが正規のものか確認する習慣をつけると良いでしょう。
郵便局や運送会社を装った「送り先を再登録する」や「お届けできませんでした」といったメールも、見た目が更に巧妙になり、まるで本物の通知であるような詐欺メールも多く見られます。心当たりのないものは絶対にクリックしないように心がけましょう。
③パスワードや個人情報を安易に入力しない
詐欺メールでよく見かけるパターンが、「認証期限が切れています」や「パスワードを再入力してください」といった、クリック先で個人の情報を入力させようとするパターンです。また、「サポート詐欺」とも呼ばれる、パソコンやスマホの画面に突然偽のウイルス警告と電話番号を表示して不安をあおり、電話をかけさせて遠隔操作ソフトを入れさせ、金銭をだまし取る手口も横行しています。
人は焦ると思考停止状態に陥るものです。本来なら正式な手続きを取らなければならないところが、自分のミスが発端だと思い込むことによる焦りから、一人で何とかしようと焦って行動してしまうかもしれません。
特にパスワードや個人情報を入力する際には、信頼できるサイトかどうか、十分に気をつけて行いましょう。
④社内チャットを悪用した詐欺に注意
社内チャットを悪用した詐欺(CEO詐欺、ビジネスチャット詐欺)も増えています。社長や内部の社員を装ったアカウントから、まるで通常の業務連絡であるかのように、LINEなどの外部アプリへの誘導や送金を指示されたりするケースが報告されています。
普段使い慣れているツールだと警戒心が薄れ、仕事感覚で対応してしまうかもしれません。少しでも「怪しい」と感じたら、同僚や先輩に相談するなど、一人で判断しないようにしましょう。
⑤自社ドメインのメール偽装を防ぐ
最後に、自身が騙されないようにするだけでなく、自社ドメインが偽装されないようにすることも大切です。自社ドメインのなりすましを防ぐには、主にSPF、DKIM、DMARCという3つの送信ドメイン認証技術をDNSサーバーに設定することが必要になります。
SPF、DKIM、DMARCの各設定については、次回の記事で詳しく解説にしたいと思います。
まとめ
詐欺メールは、どんなに気をつけていても、騙される可能性があります。特に企業では、一人の判断ミスが情報漏えいや金銭的被害などの大きなインシデントにつながることもあります。
今回ご紹介した5つのポイントは、特別な知識がなくても今日から実践できる基本的な対策です。
社員一人ひとりが少し意識を変えるだけでも、詐欺メールによる被害は大きく減らすことができます。「怪しいと思ったら、まず確認する」という行動を習慣にし、会社全体で情報セキュリティへの意識を高めていきましょう。
