
ウェブサイト制作において、「デザイン案の選び方」はとても重要なポイントです。見た目の好みだけで判断してしまうと、公開後に「思ったより成果が出ない」と感じてしまうことも少なくありません。特にデザイン会社から複数案を提示された場合は、冷静に比較しながら判断することが大切です。ここでは、失敗しないための「よいデザインの選び方」を分かりやすく解説します。
目次
1.デザインは「目的達成の手段」と考えましょう
まず意識したいのは、デザインは単なる見た目ではなく、目的を達成するための手段だということです。おしゃれで洗練されたデザインでも、問い合わせが増えない、商品が売れない、採用応募につながらないのであれば、成果につながるデザインとはいえません。
デザインを見る前に、次の点を整理しておくと判断しやすくなります。
- 誰に向けたWebサイトなのか
- 何を伝えたいのか
- 問い合わせ、購入、予約など、どんな行動を促したいのか
- 訪問者にどのような印象を持ってほしいのか
たとえば、信頼感が必要な士業や医療系のサイトであれば、落ち着いた配色や余白のある構成が向いています。一方で、若い女性向けのサービスであれば、明るく親しみやすいトーンの方が合う場合もあります。見た目の好みだけでなく、目的とターゲットに合っているかを軸に判断しましょう。
2.「情報の分かりやすさ」を最優先に見ましょう
次に大切なのが、情報の分かりやすさです。デザイン案を見ると、写真や色、装飾に目が向きやすいですが、ユーザーは基本的に「知りたい情報」を探しに来ています。
特にトップページでは、次の内容が一目で伝わるかを確認しましょう。
- 何のサイトなのか
- どんなサービスや商品を扱っているのか
- 他社との違いや強みは何か
- どこを見れば詳しい情報が分かるのか
- 問い合わせや購入に進むにはどうすればよいのか
ぱっと見たときに内容が理解しづらいデザインは、どれだけ見た目が良くても注意が必要です。ユーザーが迷ってしまうと、ページを離れてしまう可能性があります。デザインを選ぶときは、見た目の美しさよりも、まず情報が伝わるかを確認することが大切です。
3.ユーザーの行動導線をチェックしましょう
Webサイトは、ただ見てもらうだけではなく、問い合わせ・購入・予約・資料請求などの行動につなげることが目的です。そのため、ユーザーが次に何をすればよいのかが分かりやすいデザインになっているかを確認しましょう。
チェックしたいポイントは、以下の通りです。
- 問い合わせボタンが分かりやすい位置にあるか
- ボタンの色や大きさが目立っているか
- スクロールしたときに自然に次の情報へ進めるか
- メニューやリンクの位置が分かりやすいか
- スマートフォンでも操作しやすいか
デザイン案を見るときは、実際に自分がユーザーになったつもりで確認してみるのがおすすめです。「どこを押せばいいのか迷う」「問い合わせまでの流れが分かりにくい」と感じる場合は、改善の余地があります。
4.複数案は「比較軸」を持って判断しましょう
複数のデザイン案がある場合、好みだけで選ぶと迷いやすくなります。そこで、あらかじめ比較するための軸を持っておくことが大切です。
おすすめの比較軸は、次の3つです。
- ターゲットとの相性
想定しているお客様に合った雰囲気になっているか。 - 情報の分かりやすさ
伝えたい内容がすぐに理解できるか。 - 行動のしやすさ
問い合わせや購入など、目的の行動に進みやすいか。
たとえば、「A案は見た目が好みだけれど、情報が少し分かりにくい」「B案は落ち着いているが、サービス内容が伝わりやすい」といった形で整理できます。そのうえで、必要に応じて「A案の雰囲気に、B案の構成を取り入れる」といった調整を依頼するのも有効です。
5.第三者の視点を取り入れてみましょう
迷ったときは、第三者の意見を取り入れることも大切です。社内の別の人や、実際のターゲットに近い人に見てもらうことで、自分では気づけなかった点が見えてくることがあります。
特に、普段Web制作に関わっていない人の意見は参考になります。専門的な知識がないからこそ、実際のユーザーに近い視点で「分かりにくい」「ここが気になる」と感じることがあるためです。
意見を聞くときは、単に「どれが好きですか?」と聞くのではなく、次のように質問すると判断しやすくなります。
- 何のサービスを扱っているサイトだと分かりましたか?
- どこを見れば詳しい情報が分かると思いましたか?
- 問い合わせしたい場合、どこを押すか分かりましたか?
- 信頼できそうな印象を持ちましたか?
このように質問を具体的にすると、好みだけではなく、ユーザー目線での意見を集めやすくなります。
6.まとめ:デザインは「好み」ではなく「目的」で選びましょう
Webサイトのデザインを選ぶときは、見た目の美しさだけで判断しないことが大切です。重要なのは、ターゲットに合っているか、情報が分かりやすいか、目的の行動につながりやすいかという視点です。
提示されたデザイン案を見るときは、感覚だけで選ぶのではなく、今回紹介したチェックポイントに沿って確認してみましょう。比較軸を持って判断することで、デザインの良し悪しを整理しやすくなります。
Webサイトのデザインは、会社やサービスの印象を左右する大切な要素です。だからこそ、見た目の好みだけでなく、成果につながるかどうかを意識して選ぶことが、納得できるWebサイトづくりにつながります。
