Webサイトのエラーはどんな種類がある?3桁の数字の意味と考えられる原因を知ろう。
日頃インターネットでWebページを見ていると、開いたWebページが表示されずに3桁の数字が表示されてしまった経験はありませんか?
そのような時に、その3桁の数字(エラーコード)を見て原因をある程度推測し、場合によっては解決できることがあります。
今回はWebページの表示エラーの原因とエラーコードの種類について解説していきます。
Contents
そもそも、Webサイトのエラーって何?
Webサイトのエラーとは、「何らかの理由で、リクエストされたページが正常に表示できない」状態を指します。
リクエストとは、Webサイトのリンクなどをクリックしてサーバーに「このページが見たい」と指示することです。
エラーが発生する原因としては「サーバー」「ネットワーク環境」「システム」「Webサイトの設定」などが挙げられますが、後に解説するエラーコードでその原因をある程度絞り込むことができます。
エラーコードとは
エラーコードの正式名称は「HTTPステータスコード」と言います。
これが表示される際、Webブラウザとサーバー間でのやり取りが行われており、ここでエラーがあるとサーバー側からおおまかな原因を示した「HTTPステータスコード」がレスポンスとして戻ってきます。
一般的には、このレスポンスを受け取った時に「エラーが出た」ということが多いです。
遭遇率が最も高い「404 Not Found」エラー
エラーコードの中でも「404」は最も遭遇率が高いコードの一つです。
閲覧したページへのリンクをクリックしたら、その先で「404 Not Found」のような記述が出て困った経験がある方も多いのでないでしょうか?
では、この「404」エラーが表示された際の原因について見ていきましょう。
このコードが表示された時、考えられる原因は?
404エラーは、そのリンク先に「ページが存在しない」場合に表示されるエラーコードです。
どのような状況下で発生してしまうのでしょうか?
過去に存在したページが削除されてしまった
過去にはそのURLの場所にページがあったけれど、何らかの理由で削除されてしまって今は存在しないケースです。
URLの記述が間違っている
URLの記述が誤っており、正しいリンク先へ遷移できていないケースがあります。記述の誤ったリンクが設定されていたり、もしくはリンクを手打ちしたなどの理由で誤ったURLとなっていると、当然そのURLの先にはページが存在しないためエラーが出てしまいます。
URLが変更になった
上記と同じく、リンク先のページのURLが変更になっている場合、元のURLが無効になってしまっている場合があります。
ですが、URLが変更になる際はサイトの管理側でリダイレクト設定(クリックしたリンクとは別のページへ自動的に遷移する設定)の対処がされていることも多く、その場合は古いURLからでも問題なく新しいページに辿り着くことができます。
400番台(クライアントエラー)のエラーコードの種類
最もよく発生するエラーとして「404 Not Found」エラーを取り上げました。
他にも400番台のエラーコードは「クライアントエラー」を原因とするものに割り振られており、クライアントからのリクエストに誤りがあった際や処理に失敗した場合に表示されます。
400 Bad Request(不正リクエスト)
リクエストを処理できず、無効となってしまった場合に表示されるエラーです。
キャッシュ等の削除を行なったり、ブラウザを変更するなどにより改善することがあります。
ページ閲覧のアクセス権がない場合に表示されるエラーです。
権限に制限がかけられたWebページにおいて、ログイン情報がない、または間違っている場合にこちらのエラーによって弾かれます。
403 Forbidden (アクセス禁止)
管理者によって第三者からのアクセスを禁止しているタイミングで表示されます。
または、アクセス集中によりサーバーに一時的な負荷がかかり、繋がりにくい状態になっている際もこのエラーが表示されることがあります。
408 Request Timeout(タイムアウト)
ネットワークの接続環境が悪い、もしくはアクセス集中などの理由により通信に時間がかかり過ぎてしまった際に表示されることがあります。
Webサーバーの通信時間は決まっているため、その制限時間を超えて通信が行われていた場合にタイムアウトという扱いになってしまいます。
500番台(サーバーエラー)のエラーコードの種類
500番台のエラーコードは「Webサーバー側のエラー」を原因とするエラーの時に表示されます。
何らかの理由により、Webサーバーがリクエスト処理に失敗した状態です。
500 Internal Server Error(サーバー内部エラー)
サーバーの内部で何らかの問題が生じてリクエストを実行できない場合に表示されるエラーコードです。
閉鎖されたサイトなどにアクセスした際に表示されることもあります。
501 Not Implemented(未実装エラー)
クライアントのリクエストに対応するための必要な機能がサーバーが話に実装されていない場合に表示されるエラー。
サイト管理者の場合は、サーバー会社などへの確認が必要です。
502 Bad Gateway(不正なゲートウェイ)
ゲートウェイ(ネットワーク同士の中継地点)で何らかの問題が生じ、要求が拒否された場合に表示されるエラーです。
リクエスト時間がタイムアウトしサーバーへの接続をキャンセルされた場合もこのエラーが表示される場合があります。
アクセス集中によりサーバーへのアクセス数の制限が超過してしまい、一時的にサイトが閲覧できない時に表示されます。
その他のコード
代表的で目にする機会が多いのは400番台、500番台のエラーを表すステータスコードですが、他にも処理の継続を表す100番台コード、処理に成功を表す200番台コード、追加処理が要求される時に表示される300番台のコードなどが存在します。ただし、これらは必ずしもエラーを起こした際に表示されるわけではありません。
自社サイトで発生してしまう404エラーはどう対応すべき?
サイト自体に問題がなくても404エラーはあらゆる状況下で生じてしまう可能性があるものなので、基本的にSEO等に影響することはないとされています。
とはいえ、サイト内でのリンク切れなどが原因でユーザーが正しいページへ辿り着けないなどの重大なエラーは、もちろんすぐに修正する必要があります。
また、404エラー発生に備えて自社サイト独自の404エラーをページが表示されるように準備しておくと良いでしょう。
独自の404エラーページを用意しておくメリットは?
サイト独自の404エラーページが存在しない場合、ユーザーにはWebサーバーデフォルトのNot Foundページが表示されます。このページは下記のように、英語のエラーメッセージのみで他ページへの遷移もできないページとなっているため、このページが表示されたユーザーは高確率で離脱してしまいます。
これを防止するために、404エラーが発生した場合でもユーザーがすぐに他のページへ遷移しやすく、他のコンテンツへ案内できるページを用意しておくと良いでしょう。
▽弊社サイトの404ページ
まとめ
エラーコードの種類と発生した場合の対策について解説しました。
サイト運用する側はもちろん、インターネットを利用している以上は誰でもWebページのエラーは切っては切れないものです。知らなければ原因がわからず不安になってしまうかもしれませんが、コードを見て原因が推測できれば適切な対処ができる場合があります。そんな時のためにも、主なものだけでも知っておくと良いでしょう。