ユーザビリティとは?使いやすさやユーザー満足度を意識してサイト改善!

ユーザビリティとは何か


ユーザビリティは、単なる「使いやすさ」のみが満たされれば良いのではありません。
Webサイトにおいては特に、ユーザーの目的達成のしやすさやニーズに沿ったコンテンツのスムーズな提供も含めて、それらを満たすコンテンツを「ユーザビリティが高い」と評価します。

なぜユーザビリティが重要なのか?

ユーザビリティは、Webサイトの離脱率に大きく関わります。離脱率とは、〝各ページにおいてそのページを最後にWebサイトから離れてしまったユーザーの割合〟を指します。

ページがなかなか表示されない、文字が小さくて読みにくい、フォームの入力がしにくい……など、ユーザーが「使いにくい」と感じる要素はそのままサイト離脱の原因となります。ユーザーが離脱してしまうと当然コンバージョン(商品購入やお問い合わせ等、そのサイトの一番の目的)にも繋がらないばかりか、SEOの観点からも良いとは言えません。

サイトの最大の目標であるコンバージョンに繋げるためには、ユーザーにとって快適・スムーズにサイトを閲覧してもらい、尚且つ必要なコンテンツをわかりやすく提供することが非常に大切です。

ユーザビリティの主な構成要素

ユーザビリティ向上の指標として、下記のような要素が挙げられます。
サイトの見直しや改善を行う際は、このようなポイントが満たせているかどうかをチェックすると良いでしょう。

コンテンツの有効さ

ユーザーが求める目的やゴールが達成できるコンテンツが用意されているか?

目的達成への効率

上記の達成が容易にできるような設計になっているか?わかりにくさを感じたり、時間がかると感じさせる要因はないか?

ユーザーの満足度

ターゲットに設定したユーザー層にとって満足できるものであるか?

次の項目で詳しく解説していきます。

 

Webサイトのユーザビリティを高めるポイントとは?


では、具体的にどのようなことを改善していけば良いのでしょうか。
ユーザビリティの向上を考える際に、特にポイントとなる点について解説していきます。

内容が簡潔で理解しやすい

訪れたユーザーがそのサイトに求める情報をできる限りわかりやすく得られることが大切です。
特に独自性や専門性が高い内容である場合は、ターゲット層に合わせて補足や簡潔な解説を挟んだり、わかりやすい言葉に言い換えたりする工夫も必要です。
ターゲットとする層にとって理解し難い内容ばかりだと、「このサイトはわかりにくい」と離脱してしまう原因となります。

視覚的なわかりやすさ

デザイン性の高さも大切な要素ではありますが、ターゲットユーザーにとってわかりにくく、使いづらいデザインであっては本末転倒です。
文字のサイズや色、イラストや図表を交えたコンテンツなど、ユーザーにとって直感的に理解のしやすいシンプルなものを採用しましょう。

ユーザーの目的達成がしやすい、スムーズ

ユーザーがそのサイトで目的を達成するために迷うことのないサイトを制作することも必須条件と言えます。
例えば、全てのページが綺麗にまとめられていて欲しい情報が書いてあるページがすぐに見つけられるWebサイトと、欲しい情報に辿り着くまでにあちこち遷移して探さなければならず、結局特定のページにあるリンクからやっと辿り着いた……というのではユーザーにとっての使いやすさは段違いです。

操作性の良さ

基本としては、ボタンやリンクなどは押しやすい大きさを心がけたり、ユーザーの意図しない動きをしないことなどが挙げられます。
ページをスクロールすると勝手に動き出したり、メニューが開いたりする仕様を独自性として採用する場合もありますが、その際はユーザーの操作を邪魔したりコンテンツを隠してしまうようなことがないよう注意しなくてはなりません。
ユーザーがストレスなく利用できるサイトを目指すようにしましょう。

使いやすくシンプルなフォーム

多くの場合、コンバージョンの最終段階ともなりえる「フォーム入力」の段階でも、ユーザーにとってできる限り入力のハードルを低くすることが有用です。
例としては、自由入力の欄を極力減らして選択式にしたり、入力に不足があればわかりやすく案内の表示が出る、郵便番号を入れるとその先の住所入力がアシストされる、必須項目をわかりやすく示す……など、さまざまな工夫をすることで、ユーザーが「面倒くさい」と感じて途中で入力をやめてしまうという機会損失を防ぐことができます。

サイトが軽く、読み込みが早い

サイト内ページの読み込みが早いこともユーザビリティの高さにおいて重要な要素の一つです。
もちろん閲覧者のPCやスマホのスペック・回線環境にも表示速度は左右されるため、完全にコントロールすることは難しいものの、そういった環境でもできる限りページの表示速度を早くする工夫は行うことができます。

 

ユーザビリティを高めるメリット、効果


ユーザービリティが高いサイトにおいては、下記のような効果に期待できます。
閲覧者にとってストレスのないWebサイトは、運用する側にとっての目標であるコンバージョンへの到達のしやすさにもなり、双方にとってメリットが大きいと言えます。

ユーザー側のメリット

ストレスを感じにくく、快適に目的を達成することができる

短時間で必要な情報や効果を得ることができる

サイトに対しての満足度が高まる

サイト運用側のメリット

WebサイトのSEOに効果がある

通販サイト等の場合、リピーター獲得や顧客のファン化に繋がる

売上アップやお問い合わせ数アップに繋がる

 

まとめ

Webサイトのユーザビリティとは何かと、その例について解説しました。
制作してから時間の経ったサイトなどは特に、スマートフォンでの表示に対応していないなどユーザビリティにおいて重大な問題点がある場合もあります。そのようなサイトでは、ユーザーの閲覧環境に合わせて見やすいようレイアウトが調整される「レスポンシブサイト」としてリニューアルすることで、劇的に閲覧されやすくなることがあります。
訪れたユーザーが快適に利用できるよう、Webサイトを客観的に見直してみることが大切です。