Webサイト制作後の運用ってどんなことをするの?運用のキホンを解説します。
Webサイトは、制作し公開することがゴールではありません。
公開してすぐに効果が出るという例は稀で、公開後に最新情報の掲載を怠らないことやSEOなどの施策を行ったり、常にスムーズな利用ができる状態が保てているかを確認したりしながら長く運用していくことでWebサイトとしての有用性や信頼度が高まり、効果的なサイトへと成長していきます。
では、具体的にWebサイトの運用や管理というものにはどんなことが含まれるのでしょうか?
基本的なことから、サイトの性質特有の必要なことなどを今回は解説していきます!
Contents
サイトの維持
もちろん、まずは「サイトが問題なく閲覧できること」が最低限かつ最も重要なポイントです。
それを保持するための管理体制は必ず整えておきましょう。
ドメイン・サーバーの管理
Webサイトの維持に欠かせないものの一つが、ドメインやサーバーの管理業務です。
契約期間がいつの間にか切れていた、料金の支払いが滞ってしまった、などの理由で突然Webサイトが閲覧できない状態となってしまうなどのアクシデントが起こらないよう、しっかりと管理しておく必要があります。
地味な業務ではあるものの、これがきちんと行われていないとユーザーの困惑や混乱を招く恐れもあるため、とても大切な管理業務です。
トラブル対応
契約状況に関係なく、サーバーダウンやシステムトラブル、不具合などに見舞われる場合もあります。
徹底した管理を行なったとしても使用サーバーなど社外の問題である場合は復旧を待つことしかできないこともありますが、そういった際にどのような対応をすべきかなどについてしっかりとガイドラインを設けておくことで損失を最小限に留めることができます。
また、もしサーバー自体が不安定でトラブルが頻発してしまう、またはサイトの規模に合っていないという場合には、ユーザーが離れてしまう前に運用に見合ったサーバーへの移転などを視野に入れることも大切です。
コンテンツの更新
コンテンツの追加や更新
Webサイトではさまざまなコンテンツや情報を掲載していますが、その中には何年も変わらない企業情報のようなものもあれば新サービスの告知などのように頻繁に変わるものが存在します。
特に通販サイトで新商品が発売されるなど更新が頻繁に必要になるサイトでは、最新のコンテンツをすぐに掲載できるよう、誰がどんな手順で更新を行うかなどの業務フローをしっかり決めておき、できる限りスムーズに対応することが求められます。
お知らせやブログの更新
Webサイトでは会社情報などのあまり変更のないコンテンツのほか、お知らせやブログのように日々更新していくことを想定したコンテンツを設けることも多いです。
ユーザーが最新情報や有益な情報を得ることができ、サイトの有用性や信頼感を高めるために非常に効果的なコンテンツです。
ただし、これらのコンテンツを立ち上げているにもかかわらず更新が数年前で止まっているなど管理や更新が行われていないと、サイト自体が放置された印象になり、逆効果となることもあるため更新が必要なものはスケジュールや担当者などについてしっかり決めておきましょう。
集客のための施策を行う
マーケティングやSEOは非常に奥が深く、一概にこれをやっておけば良いということを示すのは難しいです。
そのため、サイトの管理や日々の運用を行いながら、同時にサイトやそのターゲットを分析して試行錯誤していくことが必要です。
サイト分析
自社のサイトにはどんな人が訪れているか?利用されている媒体は?閲覧が増える時間帯は?アクセス後の平均滞在時間は?何割がコンバージョン(サイトの目的)に辿りついているか?など…さまざまな観点からサイトの状況を分析します。
これらを元にサイトの改善点を見つけたり、効果的な部分やあまり効果のない部分を比較して改善の施策を行うことができます。
サイトの分析ツールとしてはさまざまなものがありますが、弊社でも採用しているGoogleアナリティクスというGoogleが提供しているサイト分析ツールは無料で使用できるうえ、上記で挙げたようなさまざまな項目の計測ができます。サイトを初めて立ち上げた時は、まずこれを導入してみるのもおすすめです。
SEO対策
SEOは「検索エンジン最適化」を意味し、Googleをはじめとした検索エンジンの上位表示を目指してサイトの改善を行うことです。検索エンジンには評価基準があり、それらの基準をなるべく満たすことにより評価が高まって自然検索での表示順位が上がり新規ユーザーの目に付きやすくなります。
ただし、Googleの基準が変更された場合などに効果的な施策も変わることがあるため、最新の評価基準などの情報はできる限りチェックするようにしましょう。
SNS運用を行う
必須ではありませんが、広く周知したい場合はSNSを併用するのもおすすめです。
Webサイトよりも人目につきやすいプラットフォームのため、新規ユーザーの流入に期待できます。
ただし、更新業務の手間が増えてしまうことや、サイト内のお知らせ同様放置すると逆効果となる可能性があること、X(旧Twitter)などは投稿内容によっては炎上のリスクがあることなどのデメリットも理解しておく必要があります。
ブラッシュアップや見直し
制作後のWebサイトをより良い状態にしておくために、定期的に見直しすることが必要です。
不具合がないかチェック
サイト上に不具合が発生していないか確認し、見つけた場合は速やかに修正するようにしましょう。
例えば、「会場は下記の地図をご確認ください」と書いているにもかかわらず画像がリンク切れして表示されていないなどがあれば、ユーザーは確認できずに困惑してしまいます。
ボタンの配置や色など、デザインが適切かを考える
リンクであることがわかるか、スマホでも文字が読みやすいか、押しやすいボタンのサイズか…など、確認することも大切です。
また最近はユニバーサルデザインやウェブアクセシビリティという概念も知られてきており、すべての人にとって使いやすいデザインが求められる時代になってきました。
そういった観点で見た時に、より適切にできる箇所などに気づいた場合は調整を行うことでより多くの人にとって利用しやすいサイトを目指すことができるでしょう。
リニューアルの検討
サイトのデザインにもトレンドが存在します。サイトを立ち上げてから10年も経つと、たとえしっかりと管理・運用を行いコンテンツを更新していたとしても、サイトのデザインやレイアウト、全体的な雰囲気に古さや使いにくさを感じるようになる場合もあるでしょう。
そのような場合には思い切ってWebサイト全体のリニューアルを行うのも一つの手です。
ただし、制作期間が長くかかる上、切り替えの際には一時的にサイトにアクセスできなくなる、費用がかかるなどのデメリットも存在しますが、リニューアルによって会社やサービスの印象アップに繋がることも期待でき、長い目で見るとプラスである場合も多いです。
通販サイトの場合はどんな対応が増える?
情報掲載や周知などを目的としたサイト以上に、商品を取り扱う通販サイトではさらに必要な管理が増えます。
在庫管理
物品を取り扱う通販サイトでは、日々在庫が変動します。
もし実店舗で販売している分があるのであれば、それらとも合わせて通販サイトで販売可能なのは何個か、などを確認しながら正しい在庫数を保つよう管理する必要があります。
この管理を怠ると、在庫がないのに購入されてしまうなどのトラブルが発生する可能性があるため、しっかり行いましょう。
とはいえ、全て目視や手入力で行うと商品数が膨大になった場合に管理にかなり時間を要してしまいますしミスも起こりやすくなるため、事業規模によってはショッピングカートの拡張機能や外部サービスとの連携で楽に管理する体制を整えるのもおすすめです。
発送フローを整える
通信販売を行う際には、商品の発送をどのような流れで完了させるかをしっかり決めておく必要があります。
発送予定を過ぎても商品が発送されない、荷物が届かないようなことがあれば、運営会社の信用にも関わる事態となりますので十分注意しましょう。
誰が注文をチェックし、誰が発送を行うのかなど、担当者や責任者を明確にして注文が入った際に速やかに対応するよう万全にフローを整えましょう。
お客様対応
ユーザーからの意見やクレームなどを受け取ることもあります。
もちろん運用上の落ち度があるクレームなどについては速やかに謝罪と解決に向けての提案や案内をしっかりと行い、もし不当な条件(金品の要求など)を提示する悪質なクレーマーであると判断される場合には毅然と対応することも大切です。
まとめ
Webサイト制作後の運用や管理について解説しました。
今回ご紹介したものは基本であり、またWebサイトの性質や規模などによっても大きく変わります。
エールデザインではWeb制作後の運用に関してのご相談はもちろん、更新などをお任せいただけるオプションもご用意しております。
いつでもお気軽にお問い合わせくださいませ。